乗せ甲による木型の補正

木型の補正について。1月にも同じような記事を書いていたのですが、半年以上経ちましたので改めて。

delightful toolで行っている木型の補正方法は「乗せ甲」と呼ばれるものです。

乗せ甲による補正は「この部分にもう少しゆとりがあればストレスなく履ける」といった状況の時に行います。

例えば木型(右足)にこのように革を当てれば、

 

完成した靴の小指周辺にゆとりができます。

 

このように革を当てれば、

 

親指の先端周辺にゆとりができます。

「サイズ26だと指周りのストレスは無いけれど、踵から甲周りのフィッティングが甘い。サイズ25.5だと踵から甲周りはぴったりだけれど、親指と小指が少し当たってしまう。」

このような状況ですと、上記のように乗せ甲を行うことになります。

乗せ甲を行うかどうかは計測をして、サンプルシューズで外を歩いていただいてから決めます。

既製品の靴を買うと、いつも小指が当たる。いつも親指が当たる。

普段革靴を履いて感じるポイントをお伝えいただくことで、適切な補正を行うことができます。いつも感じているお困りごと。どんどんぶつけていただければ幸いです。

木型の補正

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

関東では晴天が続き、革靴を気持ち良く履くことができています。ありがたいことです。

 

2017年1回目のブログは木型についてのお話です。

delightful toolの靴は足を計測してから1足ずつ製作しますので、ベースとなる木型を補正することもあります。

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補正する際はこのように木型に革を当てます。例えば「サイズ25だと小指が少し当たるけれど、25.5にサイズを上げると全体的に緩くなる」といった状況でこの調整を行います。25の木型の小指部分に革を当てることで、完成した靴の小指周りには少しのゆとりができます。これが「乗せ甲」と呼ばれる木型の補正方法です。

delightful toolではこの乗せ甲での補正のみ行っております。木型を削るといった方法もありますが、乗せ甲以外の補正は最終価格がある程度上がってしまいます。ベースとなる木型のバランス、価格面を考慮して乗せ甲のみに絞り込んでいます。

足の計測、外で履けるサンプルシューズの試し履き、乗せ甲での木型補正、ANCHOR BRIDGEでの製作…全ての流れが、お客様にとっての良い一足につながればと思っております。

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