コンビのキャップトウ その2

好きな革の組み合わせでコンビの靴を作る。他とは一味違った靴を楽しみたい時には是非挑戦してみてください。(delightful toolではコンビ仕様による追加料金はかかりません)

こちらは本日お渡ししたコンビのキャップトウです。(同仕様でのオーダー価格は税込¥97,200です)

以前もコンビの靴をオーダーしてくださったT様。今回はキャップトウのデザインにオリーブとブラックの革を選ばれました。トウとヒールキャップに使ったブラックの革はフランスの型押し革。他の部分に使ったオリーブの革はイタリアのテンペスティ社が手がけるエルバマットです。

 

ストームウェルト×ビブラム#700ソールの組み合わせは、路面や天候を気にせず履ける安心感があります。

 

シューレースはダークブラウン。外ハトメの仕様で、色はつや消しのゴールドです。

コンビの靴は完成したものを見ると「こうなったか!」と毎回良い驚きと発見があります。ざっくりとしたオリーブ部分と少しキレイなブラックの型押し部分。想像していたよりも良く馴染んでいたことが今回の大きな発見でした。オーダーをいただく度、新たな気づきを与えてくださるT様。いつも本当にありがとうございます。

履き心地についても非常に良いと仰っていただきました。このキャップトウも日々T様の足元で活躍できる一足になれば幸いです。

キレイなキャップトウ

黒のキャップトウというと、フォーマルな黒の内羽根ストレートチップをイメージされる方が多いと思います。

こちらの靴でキレイなのは革の質感で、外羽根×厚い靴底×ストームウェルトとデザインや底周りはカントリーシューズによくある組み合わせです。

今回使った革はフランスのタンナー、アノネイが手がけるボカルーというもの。革靴が好きな方であれば一度は目にしたこと、触れたことがある革だと思います。

 

本底はビブラムの2055ソール。革の中板を挟んだダブルソール仕様です。外ハトメは革と同色のブラックにしています。(同仕様でのオーダー価格は税込¥97,200です)

革以外の組み合わせからすれば、ざっくりとしたカジュアルな革を持ってくるのが王道でしょうか。キレイな革を持ってくるのは少しギャップがありますが、これはこれで良いバランスにまとまったと思います。キレイな革を使ったことで「タイを締める」「ジャケットを羽織る」と同じような程良い緊張感が生まれる靴になったのではないかと。

オーダーしていただいたY様はオックスフォードのボタンダウンシャツにニットタイ、ジーンズといったスタイルに合わせてよく履いてくださっています。お会いする度、素敵なコーディネートで大切に履いていただいていることが嬉しいです。

日常に寄り添う一足として末長くお付合いいただければと思います。この度はご注文いただき、誠にありがとうございました。

コンビのキャップトウ

先日お客様にお渡ししたコンビのキャップトウです。革はエルバマットのオリーブとニューヨークのチョコを組み合わせました。

 

つま先、かかと周りはエルバマットのオリーブ。

 

羽根(靴ひもを通す部分)はニューヨークのチョコです。外ハトメは真鍮生地のものを使いました。

 

底付けはマッケイ+セメント製法。靴本体と縫われている中板というパーツは革で、本底はビブラム2060ソールのベージュです。革の中板は元の色を生かした仕上げ(生地仕上げと言います)を施しました。本底の色と相まって軽くカジュアルな印象です。(同仕様でのオーダー価格は税込¥70,200です)

 

お手持ちの革靴が沢山あって、一味違った靴をご希望の方はこのようなコンビシューズもお勧めです。ご注文いただいたN様もあらゆる革靴を楽しまれている方でした。

今回はN様のご自宅にお送りしての納品でしたが、日々履いてくださっているようで安心しました。

ボリュームがありつつ、すっきりも見える。非常に面白い一足に仕上がり、オーダーを受ける側としても非常に勉強になりました。末長くお付合いいただければ幸いです。この度はご注文いただき、誠にありがとうございました。

エルバマットのパンチドキャップトウ

こちらは先日お客様にお渡しした黒のパンチドキャップトウです。製法は9分仕立て、革はエルバマットのブラックを使いました。

 

つま先の穴飾りは大小の組み合わせ、親子穴です。

 

ツヤ消しのハトメ。エルバマットと非常に相性が良い質感です。

 

底周りはストームウェルトにビブラムの700ソール。多少の悪天候、悪い路面でも気にせず歩ける仕様です。

ご注文いただいたF様は以前既製ラインのプレーントウも購入されています。その履き心地とデザインをベースに「ここをもう少し…」と革や底周りの仕様を決めていきました。

 

小指と親指先端に少しゆとりを持たせるため、乗せ甲による木型の調整もしております。

F様には仕上がり、フィッティングともにお気に召していただけまして、お渡しした靴をそのまま履いて帰路につかれました。その後メールで履きおろしは上々であったことを確認できまして、安心しました。

とはいえ革靴は履き始めてからがスタートです。少しずつ足に馴染み、F様の足元をしっかり支える一足になってくれればと思っております。この度はご注文いただき、誠にありがとうございました。

オーダーの流れ

来週末は仲町台のEuphonicaさんにお邪魔して、オーダー会を開催させていただきます。

Euphonicaさんのサイト経由でこちらのブログをご覧になっている方もいらっしゃるかと思いますので、今回はオーダーの流れをお伝えいたします。

まずは足の計測です。足の長さ、周り寸法などを測ります。

計測したデータや足の形状を元に、サンプルシューズ(メンズサイズ230〜290、レディスサイズ220〜255)を履いていただきます。

こちらのサンプルシューズは外を歩いていただくこともできます。シワが入ることを気にする必要もございませんので、遠慮なく店外を歩いて履き心地を確認してください。

「250だと小指が当たる。255だと指回りは良いけれど、カカトや甲周りが緩い。」

このような状態の場合は、”乗せ甲”といった調整を木型に施してから製作することができます。(このケースだと250の小指部分に乗せ甲をします)

画像のように足が当たる部分に革を当てることで、完成した靴の該当部分にゆとりを持たせることができます。乗せ甲による調整を施してもアップチャージはかかりません。

次にデザインを選んでいただきます。丈が短い靴の基本デザインは3種類です。
(2024年4月から、メンズにUチップが加わりました)

プレーン

パンチドキャップ(つま先切り返し部分の穴飾りは無しにもできます)

ウィングチップ(こちらも穴飾り無しができます)

デザインと同時に靴の製法、使う革底材についてもお話を伺います。

靴の製法はマッケイ製法(もしくはマッケイ+セメント製法)、グッドイヤーウェルト製法、ハンドソーンウェルト製法の3つからお選びいただきます。
製法は履き心地だけでなく、完成した靴の見た目にも大きく影響します。また製法によって使える底材も変わってきますので、「製法」「革」「底材」については同時にお話できればと思います。

靴の製法が確定すると基本価格が決まります。

マッケイ製法が¥86,900、グッドイヤーウェルト製法が¥102,300、ハンドソーンウェルト製法が¥115,500です。
革の種類によってアップチャージが発生しますが、基本価格のままオーダーできる革も多数ご用意しております。

プレーン、パンチドキャップ、ウィングチップはブーツでのオーダーも可能です。

(画像左がパンチドキャップ、右がウィングチップのブーツ)

ブーツの場合は基本価格にアップチャージが発生します。(革の種類によって金額は変わります)

ブーツにはもう一型チャッカーブーツもございます。

こちらに過去の製作事例をまとめておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。仕上がりのイメージがつかみやすくなると思います。

お渡しまでの期間はおよそ4ヶ月です。

以上がオーダーの流れですが、足の計測とサンプルシューズの試し履きだけでも遠慮なくお声掛けください。できるだけ多くの方にdelightful toolの靴の履き心地を体験していただければ幸いです。

ホーム 靴について ページ 2
note
Instagram
X
facebook