レディスのプレーントゥ

試し履き用のサンプルシューズは22.5・23・23.5の3サイズしかございませんが、こちらのモデルはレディスのオーダーも承ることができます。

デザインは外羽根のプレーントゥのみ。アトリエショップに在庫がある革でしたらどの革でもお作りできます。

 

底付けはマッケイ製法です。

サンプルシューズは合成板(ゴム底)とビブラムのヒール(画像は2055という部材です)の組み合わせ。底周りは革底を始め、他の部材もお選びいただけます。

メンズに比べてお選びいただける部材に限りはありますが、お履きいただくシチュエーションに応じて最適な底材をご提案いたします。

レディスのプレーントゥは、レディス専用の木型と型紙のバランスでキュッとまとまった可愛らしい印象があります。しっかりした作りのレディスシューズをお探しの方、まずはサンプルシューズに足を入れて歩いてみてください。

価格は¥70,200(税込)ご注文からお渡しまでは約3ヶ月です。

マッケイ製法×革底

delightful toolの革靴はマッケイ製法か9分仕立て(ハンドソーンウェルテッド製法)で作られています。

こちらの靴はマッケイ製法のプレーントゥ。私が数年履いている靴です。

 

底材はレザーソール。

マッケイ製法は中底(足の裏が触れるパーツ)、そこに折り込んだアッパー(足を覆う革)、本底(地面に触れるパーツ)を専用のミシンで直接縫い付けて接合します。

 

靴の中を覗き込むと、縫い目が見えます。

マッケイ製法で作られた靴は「軽い」「履き始めから屈曲性が良い」「すっきりした見た目」といった特長があります。

先日久しぶりにこの靴を履きまして、軽さや屈曲性の良さを改めて実感しました。それと革底が地面を捉える感覚も。良くも、悪くも…なのですが、マッケイ製法で作られた革底の靴は路面の状況をしっかり感じることができます。

この感覚は「マッケイ製法×革底」の組み合わせで得られたもの。マッケイ製法であっても縫い付ける底材がラバーであれば、地面を捉える感覚は変わってきます。

履き心地を決めるのは底材や製法単体ではなく、それらの組み合わせです。お好みの感覚、靴をお履きいただくシチュエーション。それぞれに応じた良い組み合わせをご提案できればと考えております。

ウィングチップのコンビシューズ

日中の穏やかな空気と、夜の冷たい空気。何に袖を通そうか悩みつつ、春本番にワクワクする季節です。

そんな季節を鮮やかに彩ってくれる一足を、本日お客様にお渡ししました。

キャメルとネイビーのコンビシューズ。キャメルはゾンタ社のオールドイングランド、ネイビーはコンチェリア800社のベルーガを使っております。

 

デザインは穴飾り(メダリオン、パーフォレーション)などの装飾を用いないウィングチップです。

 

ツヤ消しゴールドの外ハトメ仕様。靴紐は全体のバランスを考慮して、ネイビーをお選びいただきました。

 

底材はビブラム社の700ソール。

 

底周りはストームウェルトでボリュームを出しました。

「キャメルとネイビーのコンビ」「ウィングチップ」「ボリュームがある底周り」それぞれ個性的な仕様ですが、良いバランスにまとまりました。「そのまま履いて行きますね」とお履きになって外に出られたT様。本日のコーディネートにも非常にマッチしていて、とても素敵でした。色々な靴、服を楽しまれているT様ならではの一足です。

デザイン、履き心地ともにお気に召していただき、嬉しい限りです。とはいえ革靴は履き始めてからがスタート。履き心地、靴のコンデションなど、継続してチェックをさせていただければと思います。この度はご注文いただき、誠にありがとうございました。

 

こちらのコンビシューズと同仕様の9分仕立てオーダーシューズ

価格:¥97,600(税込)

納期:ご注文から約3ヶ月

既製ラインの外羽根プレーントゥ

先週末イベントを行った仲町台のEuphonicaさんでは、既製品の外羽根プレーントゥを継続して置いていただいております。

こちらは私物でして、週1~2回のペースで1年半ほど履いてきました。改めてこの靴について詳細を…と思っていたのですが、タイミングを同じくして店主の井本さんが完璧な紹介をしてくださいました。Euphonicaさんのブログ、是非ご覧ください。

 

とはいえ私が何も語らないわけにはいきません。

私は「しばらく履いていくとどうなるのか?」「どう付き合っていくと良いのか?」といった視点のお話をしたいと思います。

 

甲革はオイルを含んだ革でして、よほどの雨でなければ天候を気にせず履けます。この靴も何度か雨に降られていますが、表面を拭いてきちんと乾燥させてあげれば問題ありませんでした。もし大雨に降られた時は、全体をしっかり水拭きをしてから乾燥をさせます。

日々のお手入れの基本はブラッシング。週1~2回のペースで履くようでしたら、月に1回ほど水拭きもしくは水性クリーナーでさっと拭いてからクリームを塗ってあげてください。クリームの塗り過ぎにはくれぐれもご注意を。

個体差やフィッティングの具合にもよりますが、屈曲する部分のシワの入り方は画像の通りです。クロム鞣しのツルっとした革に比べると深く入ってしまいました。

 

履き込んでいけば、このようにソールがすり減ってきます。

本底のビブラム2810ソールはヒールが一体成型されているため、ヒール部分のみを取り外しての交換はできません。すり減ったヒールを修理する場合は「傾斜板」という修理部材を使います。継ぎ目が残りますが、すり減った部分の厚みを戻すことができます。部材を持っている修理屋さんであれば、特別な修理店でなくても対応してくれます。

さらに履き込んでソール前方のすり減りが進み、グリップ力が低下した時はオールソール修理(本底の全張り替え)が必要です。オールソール修理の場合は私にお預けください。靴の製作先に、同じ部材を使った修理を依頼することができますので。

この既製プレーントゥは肩肘張らずに履ける、汎用性の高い一足になればとの思いで形にしてもらった靴です。相性の問題はもちろんありますが、足なりの木型、人の手で成型された優しい履き心地を感じていただければ幸いです。アトリエショップでは外で試し履きができるサンプルシューズ(サイズは23~27)がございますので、ご興味を持たれた方は一度お試しください。

 

既製ラインは外羽根のプレーントゥのデザインで色は黒のみ。価格は税込¥59,400です。

アトリエショップの現在庫は24・25.5・26.5・27の4サイズです。

外羽根

delightful toolの靴は全て紐で締めるタイプで「外羽根」というスタイルです。外羽根は海外ではDerby(ダービー)やBlucher(ブルーチャー)と呼ばれているようです。

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紐を通す穴が空いている部分が、ガバッと外に開く。これが外羽根の特徴です。

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ガバッと外に開く構造は、外羽根のポイント。これが脱ぎ履きのしやすさ、甲周りのフィット感の調節のしやすさにつながっています。

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このような機能性もあって、delightful toolでは外羽根を基本スタイルとしています。

とはいえ外羽根を基本スタイルとしたのは見た目の好みも大きいです。カジュアル、カントリーといった要素が含まれるdelightful toolの靴には、やはり外羽根がよく似合う。そう考えて外羽根を選んでいます。

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