外羽根

delightful toolの靴は全て紐で締めるタイプで「外羽根」というスタイルです。外羽根は海外ではDerby(ダービー)やBlucher(ブルーチャー)と呼ばれているようです。

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紐を通す穴が空いている部分が、ガバッと外に開く。これが外羽根の特徴です。

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ガバッと外に開く構造は、外羽根のポイント。これが脱ぎ履きのしやすさ、甲周りのフィット感の調節のしやすさにつながっています。

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このような機能性もあって、delightful toolでは外羽根を基本スタイルとしています。

とはいえ外羽根を基本スタイルとしたのは見た目の好みも大きいです。カジュアル、カントリーといった要素が含まれるdelightful toolの靴には、やはり外羽根がよく似合う。そう考えて外羽根を選んでいます。

平紐

保管していた靴紐が絡まりそうになっていたので、綺麗に巻き直しました。

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delightful toolでは、このような平紐をロールで管理しています。ここからオーダーをしていただいた靴に合わせて、カットと加工(ほつれないように両端を金具で)をします。

 

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ロウを引いていない平紐がdelightful toolの標準仕様です。使い始めから引き締めがしやすく、ほどけにくいというメリット(+私の好み)からこのタイプの紐を選びました。ロウ引きの紐に比べて強度の面では多少デメリットがありますが、靴紐が馴染むまで頻繁に結ぶ直す面倒さを考えての結果です。

 

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ちなみにこの紐はしばらく使っていくと、このように見た目が細くなります。引き締めを繰り返して紐が引っ張られることで、若干伸びて、太さにも変化が出たと考えられます。実は新品の状態はちょっと太いかなと感じていたので、ちょうど良かったと思っています。

普段平紐を使われない方も、一度騙されたと思って使ってみてください。平紐の思わぬ魅力や使い心地に気づいていただけるかもしれません。

外ハトメと裏ハトメ

本日は靴の仕様についてのお話です。

靴紐を通す穴という、小さな部分の話ではありますが。

 

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こちらは外ハトメと言いまして、紐を通す穴を表と裏の両面から金属パーツで補強しています。

 

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こちらは裏ハトメと言います。その名の通り、裏面のみからの補強です。

構造上は外ハトメの方が強度があるはずですが、日常の使用においてはどちらも遜色はありません。以前お話したウェルトと同様、見た目を重視してお選びください。カジュアルさやカントリーっぽさを出すなら外ハトメ、すっきり見せたいなら裏ハトメ。このくらいの感覚でOKです。

 

外ハトメはパーツの色もお選びいただけます。黒・茶の他、以下の3種類があります。

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アンティークゴールド。

私のイチオシです。NEW YORKBELUGAといった革に合わせていただきたいです。ちなみに靴紐の端を留める金具とほぼ同じ色味・質感ですので、靴全体に統一感も出せます。

 

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ニッケルシルバー。

あまり光沢が無く、上品なシルバーです。黒の革に合わせてみてはいかがでしょうか。

 

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真鍮生地。

既にくすんできていますが、これが真鍮の面白さ。NEW YORKと合わせて、経年変化を楽しんでいただきたいです。

 

「どちらの仕様にするか?」「どの色にするか?」

直感で全く問題ありませんので、楽しんでお選びください。もし悩んでしまう時は私にお任せください。良い塩梅に仕上がる仕様と色をお選びいたしますので。

平ウェルトとストームウェルト

グッドイヤーウェルテッド、ハンドソーンウェルテッド(9分仕立て、10分仕立て)の革靴には、ウェルト(細革)と呼ばれるパーツがあります。

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アッパー(足を覆う部分)と底材の間、隙間を埋めるようにグルッと取り付けられています。画像の縫い目が走っている部分です。靴として完成した状態では見えませんが、ウェルトはアッパー、中底(インソール、足の裏が触れるパーツ)と縫い合わされています。

 

このウェルト、delightful toolのオーダーシューズでは2種類からお選びいただけます。

一つは最初の画像のような、平ウェルトと呼ばれるもの。名前の通り、部材の状態では平べったい細い革です。

もう一つはストームウェルトと呼ばれるもの。

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正面から見ると、L字になっています。ストームウェルトは水などを入り込みにくくするため、このような形状になったと言われています。

しかし実際は日常生活の雨くらいであれば、平ウェルトもストームウェルトもこの機能において大差はありません。ですのでどちらのウェルトにするかは、見た目や雰囲気で選んでください。あまりボリュームを出さずに、すっきりとした靴にしたい場合は平ウェルト。逆に靴全体にボリュームを出したい場合はストームウェルト。このような選び方でOKです。

どちらを選ぶか迷われた場合は「お任せで!」とおっしゃってください。その靴を履く際の服装、靴全体のバランスを考慮して最適なウェルトをご提案いたします。

軽い靴、重い靴

店頭に並んでいる靴を手で持つと、ものによって重さが違います。ズシッと重さを感じる靴から、アレッと思う軽さの靴まで様々です。

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靴の重さは、靴を構成するあらゆる部材の重さの合計。その中でも靴の重さを大きく左右する部材は底材(ソール)です。

 

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スポンジや発泡させたゴム素材の底材は軽いです。ビブラム社の2060ソール2810ソールがこの手の軽い底材です。

 

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ゴム素材で厚みがある底材は重いです。同じビブラム社の底材でも、700ソールはズシッと重さを感じます。

靴の重さに関しては様々な考え方があります。delightful toolでは、その靴を履くシチュエーションやお客様のお好みによって軽い底材をお勧めすることも、重い底材をお勧めすることもあります。

靴の重さは、履き慣れた感覚から大きくずれてしまうと違和感があるはずです。一人一人に合わせた「つい履きたくなる一足」をお作りできるよう、重さも含めたご提案を続けていきます。

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