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靴磨きを失敗する2つの原因

「やっぱり靴磨きはプロに任せるものだよね!」

このようなお言葉を頂戴すると嬉しいです。磨き上がった靴を見て喜んでいただけたのだなと安心します。ただそれと同時にちょっと複雑な心境でもあります。靴磨きを何か特別な、難しいものに見せてしまったのではないかと。

靴磨きは簡単です。お手持ちの革靴のコンディションを整え、綺麗に見せることに特別な技術は要りません。ほんの少しの知識と必要最低限の道具を持っていただければ誰にでもできます。ほんの少しの知識はコツというより、「これをやると必ず失敗する(=革にツヤが出ない)こと」を押さえてください。ポイントは2つです。

 

ミンクオイルを使うと失敗する。


少し振り切った書き方ではありますが、ミンクオイルを使うと革にツヤは出ません。実はミンクオイルは、相性が良い革が限られています。磨いて綺麗にしたいと思われている靴の多くは、ミンクオイルではべたついてしまうはずです。

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パッケージに”乳化性”と書かれたクリーム。ハンドクリームのような質感のものが、通常の靴クリームです。ミンクオイルではなく、このようなクリームを使ってください。仕上がりはサラッとしていて、革にはツヤが出ます。同時に革に必要な油分も補給できます。革の色がよほど抜けていなければ、無色(ミュートラル)のクリームで問題ありません。

 

クリームを沢山塗ると失敗する。


良かれと思って塗った沢山のクリームのせいで、ツヤは出ません。革はそんなに沢山のクリームを必要としていません。

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適量はこのくらい。米粒2・3粒とか、コーヒー豆1粒くらいの量です。この量を靴全体に伸ばして、すぐにブラシ(豚の毛などコシがあるブラシ)をかけます。


革靴を通じて今まで多くの方とお話してきましたが、この2つを実践してしまっているケースは非常に多かったです。「ビジネスシューズにミンクオイル塗っちゃってた」「クリームを沢山塗った方が綺麗になると思ってた」思い当たることがあれば、ほんの少し軌道修正してみてください。その靴は意外と簡単に、綺麗になるはずですから。

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