delightful tool

作り手が丁寧に作りこんだ道具を、使い手にきちんと伝え、届けます。

ゾンタのOLD ENGLAND

本日も革をご紹介いたします。ゾンタ社のOLD ENGLANDという革です。

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色は黒とキャメル。キメが細かく、非常に綺麗な革です。それでいてコシや表面(銀面)の強さがあります。

 

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こちらは黒。(製作事例:チャッカーブーツ

 

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こちらがキャメルです。(製作事例:プレーントゥ

OLD ENGLANDはこれまでご紹介してきたNEW YORKやBELUGAとは異なるタイプの革です。NEW YORKとBELUGAはタンニン鞣し、OLD ENGLANDはクロム鞣しと言って加工方法が違うのです。鞣しとは動物の皮を腐敗、硬化しないように加工する行程。その際に使う鞣し剤によってタンニン鞣しの革かクロム鞣しの革かに分けられます。(両方を合わせた、混合鞣しの革も存在します)

タンニン鞣しの革は変化や変色をしやすく、重量もあります。良くも悪くも革らしい革です。一方クロム鞣しの革は変化や変色の仕方は緩やかで、軽くて耐熱性も高いです。私の個人的な好みもありまして、delightful toolではタンニン鞣しの革を中心に揃えていますが、革靴を履くシチュエーションによってクロム鞣しの革が適していることも当然あります。OLD ENGLANDはそのようなことを考慮して、ラインナップに加えた革です。

 

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OLD ENGLANDの黒で製作したブーツがこちら。

綺麗な靴ではありますが、パリッとし過ぎないバランスに仕上がってくれたと思います。delightful toolの木型と基本デザインはカジュアル寄りなものですので、クロム鞣しの綺麗な革で作ってもバリバリの(?)ドレスシューズにはなりません。革の鞣しや特徴など、あまり深く考えずジーンズなどに合わせていただいてOKです。NEW YORKやBELUGAでは素朴過ぎる。もう少しパリッとした感じがほしいという方にとって、OLD ENGLANDは最適の革だと思います。

3日連続、革のご紹介をしてきました。どの革を使うかで靴の印象は大きく変わります。どのような服装、シチュエーションでその靴を履くかによってお勧めする革も変わってまいりますので、ご自身のイメージをぶつけていただければ幸いです。ぼんやりとしたイメージでも構いませんので。

 

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コンチェリア800のBELUGA

今朝は気温がぐっと下がりました。この時期に気温が下がると、中学時代の文化祭を思い出します。中学校の文化祭は10月末。準備から本番までの間に、少しずつ気温が下がり冬が近づいてくる。この感覚が好きでした。文化祭そのものというよりは、文化祭本番に向かう流れと季節の移り変わりの重なり方が好きだったのだと思います。

そんな肌寒い曇り空ではありましたが、店内の窓からは何とか薄日が差し込んでいたので午前中のうちに革の撮影をしました。

今回はコンチェリア800(イタリアのタンナーです)のBELUGAをご紹介します。

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型押しの革ですので、表面には凹凸があります。オーダーシューズでお選びいただける色は黒、茶、紺の3色です。

 

色と表面の質感です。

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こちらは黒。

 

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茶色はほどほどの赤味があります。

 

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紺は丁度良い青さだと思っています。

BELUGAは柔らかさにも注目していただきたい革です。靴に仕立てた際には、その柔らかさで足を優しく包み込んでくれます。柔らかい革ですが、適度な厚みもあるため強度の心配もありません。

 

先日ご紹介したこちらのサンプルシューズはBELUGAの茶色を使っています。

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つま先部分は型に沿わせて成形する際の兼ね合いで、凹凸の出方が弱くなります。

 

BELUGAの茶色は洋服とのコーディネートを楽しむには最適な革です。

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これからの季節ですと、ジーンズ、ボタンダウンシャツ、ツイードジャケットなどにBELUGA茶色の靴を合わせていただくと暖かみのあるコーディネートになると思います。さらに寒くなった時にはジャケットの中にベストやカーディガンを合わせて。冬本番にはその上にマウンテンパーカーを羽織る。完全に私好みですが、こんな合わせ方を楽しんでいただきたいです。もちろんもう少しドレスアップ、もしくはカジュアルダウンしたスタイルにも馴染んでくれる懐が深い革です。

店頭にはカットサンプルだけでなく、ロールの革もございます。実際の革を触って、BELUGAの質感を味わってみてください。

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MPG社のNEW YORK

朝は曇り空でしたが、しっかりと日が差してくれて助かりました。本日は革をご紹介したかったので。画像で革の質感や色味を十分にお伝えするのは難しいですが、自然光も使って撮影した方がお伝えできる情報は多少なりとも正確になると思っています。

今回ご紹介する革はMPG社のNEW YORKです。

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黒、チョコ(濃茶)、緑の3色をオーダーシューズでお選びいただけます。

 

まずは色と表面の質感を画像でお見せします。

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最初は黒。

 

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こちらはチョコ。かなり濃い茶色なので、カットした黒の革と比較してみました。

 

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最後は緑。こちらもカットした黒の革と比較しました。

NEW YORKはイタリア製のオイルドレザー。しっとりとした質感としなやかさがあり、使い込んでいくと良いツヤが出ます。経年変化の楽しさを味わうにはもってこいの革。天候をそれほど気にせず履けるタフさ、扱い易さもこの革の魅力です。

 

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NEW YORKのチョコで作られた靴。新品の状態から3年ほど履き込むとこのように変化します。

 

画像でご覧いただいた通り、NEW YORKには表面がツルっとした部分と、シボ(革表面の凹凸)が出ている部分があります。仕上がった靴の見た目を考慮して革を取ります(裁断します)が、ツルっとした部分とシボ部分の混在はご容赦ください。

このNEW YORKは革屋さんが扱っている限り、delightful toolの定番としてご案内し続けたいと思っています。最高級、極上といった表現が似合う革ではありませんが、日常使いに最適な良いバランスの革です。個体差、表面のムラといった一見ネガティブな要素も含めて、NEW YORKの持つ「革らしさ」を存分に楽しんでいただければ幸いです。

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タンニン鞣しの革

本当に良い天気です。店内にもちょうど良い光が射し込み、ご紹介したかった革の色味もしっかり撮影できました。

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delightful toolで扱っている革はイタリア製、タンニン鞣し(なめし)のものが中心です。鞣しとは動物の皮を腐敗、硬化しないよう「革」に変化させる工程。タンニン鞣しは植物に含まれるタンニン(渋)のエキスを使って鞣す方法で、その革は優しく暖かい雰囲気を持っています。

 

「色や質感の変化をより楽しめる」

私がタンニン鞣しの革を好む、大きな理由です。

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店頭に並べている靴は3年選手。(3年も待たなくても良い変化は出てきますのでご安心を)最低限のメンテナンスは必要ですが、このような革ですと靴の手入れも楽しくなってくるはずです。

デザイン、履き心地、革の変化。その全てを合わせて、delightful toolの革靴を楽しんでいただければ幸いです。

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