朝晩の冷え込みはあるものの、桜も咲いて春本番。今週は気温も上がってくるようですね。

気温の上昇に合わせて装いは軽やかに鮮やかにと思いつつ、最近は黒の靴(と革)のことばかり考えています。

以前は茶靴ばかり贔屓していましたが、今になって黒の魅力を再発見。

革を広げて平面で見た時、靴として形になった時、仕上げの磨きを施した時、履いてシワが入った時。「黒い革は実はこんなに違って見えてくるのか」と感じることが多々あります。不思議なのですが黒だからこそ感じること、気づくことがあるのです。

黒の魅力をもっと知りたいとの思いもあり、少しではありますが黒の革を購入しました。週末にはアトリエショップに届く予定です。準備が整いましたら一つずつこちらのブログで紹介したいと思います。

定期的に履く

4月、新年度のスタートです。新たな環境で革靴を履く機会が増える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

革靴を長持ちさせるためのポイントは「脱いだ後のブラッシング」「一日履いたら二日は休ませる」の二つ。まずはこちらを意識して、習慣にしていただければ幸いです。

 

そして定期的に履いてあげてください。

お持ちの靴が増えてくると、長い期間履かない靴も出てきてしまうはずです。定期的にメンテナンスだけでもしてあげれば良いのですが、普段履かない靴に気持ちを向けるのも難しいところ。定期的に履いて、コンディションを確認。必要に応じてケアをして、修理にも出してあげる。そうすることで靴は長持ちします。

この2足は週に1回は必ず履いています。3週間に1回、週末にケアをして底の減り具合を確認。こんな付き合い方ができる靴が4、5足あると良いですね。

革靴に限らずですが、持ち過ぎず、自分の目と手が行き届く範囲で…というのは大切なことだと思います。

紺色

この時期になると一枚仕立てのジャケットやカバーオールに袖を通しています。

こちらは購入したばかりのインディゴ染め、ハーフリネンのカバーオール。ちょっと気が早い質感の生地かもしれませんが、少しずつ着用して身体に馴染ませています。

春物へ切り替えていく時期ということで自分の上着が吊るされているラックを見渡してみると、紺色の多さに改めて驚きます。

紺色といえば服の定番色、王道。紺のトップスはベージュやカーキのチノパン、グレーのウールパンツ、ジーンズなど、ボトムに何を持ってきてもしっくりきます。紺色は他の色と合わせやすい色であり、調べてみると日本人に馴染みやすい(着こなしやすい)色でもあるようです。

 

革靴の場合は定番・王道の色が黒と茶ですので、紺の革靴は紺の洋服とは少し違った立ち位置にいるアイテムだと思います。

黒ほどカッチリ、重くならない。茶色ほどカジュアルにならない。紺の革靴の良いところです。

洋服との組み合わせはボトムにベージュ、カーキ、グレーあたりを持ってきておけば問題ないと思います。私ですとトップスにはやはり紺色を合わせてしまいそうです。無難なコーディネートですが、これなら統一感も安心感もあります。

生地であれ革であれ、紺色は「どれくらい青みが強いか」で印象が変わります。画像でお見せしている革BELUGAは青みを抑えた紺ですので、様々な服に合わせやすい靴に仕上がってくれます。

革靴の定番色はやはり黒と茶ですので、紺の靴はちょっと人の目を引きます。職業柄もあって、私は紺の革靴を履いた人には必ず目がいきます。

とはいえあくまでもちょっと。良い意味で、黒と茶には無い個性で目を引く。それが紺色の革靴なのだと思います。

業務用

子供の頃から工具や道具が好きでした。それは今も変わりません。

特に業務用の工具や道具となると尚更です。

こちらはマキタの充電式クリーナー。CL180FDというモデルです。

清掃員さんがマキタのクリーナーを手にしている姿を見かけることはよくあります。使用環境などによって業務用が一番素晴らしいとはならないものの、「現場のプロが選んだ」という点に惹かれてしまいます。

 

そういった意味ではこのブラシも業務用と言えるかもしれません。

私がこのブラシを使っているのは(私の背景からすれば)当然なのですが、革靴や靴磨きに携わる方が手にしているブラシであることは間違いありません。

毛質、毛の長さ、持ち手の形状、サイズ、価格。このあたりのバランスが良く取れているブラシで、「靴とともに長く使っていこう」と思わせてくれます。ブラシ選びで迷った時には候補に加えてみてください。

「M.モゥブレイ×平野ブラシ」はメーカーでは廃盤になってしまいましたが、アトリエショップには白の豚毛2本の在庫がございます。価格は¥5,400(税込)です。

過不足の無さ

町田での営業時から店内ではラジオを流していまして、こちらを愛用しています。

SONYのSRF-V1BTというモデルです。

ラジオとしては高価なモデルですが、求めるものが過不足無く揃っていて重宝しています。シンプルなデザイン・内蔵バッテリー・ワイドFM対応・ステレオスピーカー・Bluetooth…決してオーバースペックではない、過不足の無さがポイント。本当に良いラジオです。

 

電化製品に限らず、あらゆる日用品に求めるデザイン、必要な機能は人それぞれ。

オーダーの革靴は革や製法、底材を選ぶことができますので、履く人にとって過不足の無い靴に近づけやすいと言えます。

「過不足が無い靴」と表現すると無味乾燥ですし、純粋な工業製品といったイメージかなと思いますので、「良い塩梅の靴」と捉えていただくと良いでしょうか。

delightful toolのオーダーシューズはデザインなど制限はあるものの、選べる要素の組み合わせだけでも色々な表情、機能を持った靴に仕上げることができます。あなたにとって良い塩梅の一足は、手放せない一足になってくれるはずです。

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