黒靴×シボ革

黒の革靴についてのブログが続いたせいか、街行く人の黒靴がいつも以上に気になります。意識して見ると、色を黒に限定しても実に様々な革靴があるのだなと。

落ち着きや安心感を与える。黒靴の基本はコレだと思います。そこから素材の質感やデザインでどのような方向に持っていくのかが、オーダーで靴を作る楽しみです。

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このように表面に凹凸があるシボ革(画像は黒のBELUGA)を選ぶと、カジュアルな黒靴ができあがります。

紳士靴の基本デザインであれば何に合わせても良い革です。

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革の質感をしっかり味わいたいならプレーントゥをお勧めします。このBEUGAは足当たりも柔らかく、履き心地の点でもカジュアルスタイルに最適な一足になってくれます。グレーのセーター×白のボタンダウンシャツ×ジーンズに合わせれば最高ではないでしょうか。革の色を黒に限定しても、このようなことを考えるのは楽しいものです。

黒靴のバランス

昨日に続き、黒靴の話をもう少し。

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こちらはサンプルのチャッカーブーツです。

 

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革はゾンタのOLD ENGLAND底材は革(レザーソール)のためサンプルの中でも綺麗な印象が強い一足です。スタイルや生地にもよりますが、スーツに合わせることも可能です。日常使いの一足として、もう少し扱いやすくするのなら製法を9分仕立て底材をダイナイトソールにする組み合わせがお勧めです。

 

綺麗な印象が強いとはいえ、カジュアルなチノパンに合わせても悪くありません。

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足を入れて、写真を撮って…色々な角度から黒靴を見てみると、その懐の深さに改めて気がつきます。茶靴やコンビシューズも良いですが、自分にとって「これだ!」と思うバランスの黒靴を作ってみるのも良いものです。現在黒の革は3種類ございますので、是非ご覧になってみてください。

黒靴の良さ

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店頭に並べているこちらの2足は、どちらも数年間履いてきた私物です。茶色の靴は革の状態や、色の変化が楽しいです。普段の服装との合わせやすさもあり、ここ5年くらいは茶色の革靴ばかり履いていました。

しかし最近は黒靴を履く機会も増えました。

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既成品として展開しているこちらのプレーントゥを履くようになって、黒靴に対する考え方が少し変わりました。

黒の革靴はカッチリしていて重厚。ありがちなイメージに囚われていました。実際に履く機会が増えても、そのイメージは確かにあります。ただ、今はそれを良いイメージとして捉えています。茶靴に比べてカッチリ、重厚な黒靴は装いに落ち着きを与えてくれる存在なのだなと。

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スーツに合わせる黒靴でなければ、素朴さがある革(綺麗過ぎない革)を選ぶと重宝します。ざっくりした生地のセットアップ、ジーンズやチノパン×ジャケットはもちろん、もっとカジュアルなスタイルでも履きやすいです。

 

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このバランスは黒靴の中ではカジュアル寄り。底周りの仕様次第でカジュアル色は薄めることができますので、そこはお好みで。

黒靴、今更ですが良いです。落ち着き、安心感…履く人それぞれが感じる黒靴の良さをもっと知っていきたいです。

靴としての立ち位置

3連休の中日。クリスマスイブです。この時期らしい寒さに戻りましたが、変に暖かいクリスマスより良いかなと思っております。

先日、横浜の仲町台にある洋品店Euphonica(ユーフォニカ)の店主さんがdelightful toolに足を運んでくださいました。Instagramで店内の風景を紹介していただき、そこには「カジュアルとドレスの境界に立つ独自の佇まい」とのコメントが。私が考える靴をそのように捉えてもらえたことがストレートに嬉しかったです。

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カジュアルにもドレスにも振り過ぎないように。

履く人の色、履く人のらしさが出るように。

なかなか上手く表現できませんが靴としての立ち位置や、どんな靴でありたいかは常々考えています。靴を見て、触って、履いてみて…「ああ、delightful toolの靴ってこういうことか」と感じていただければ嬉しいです。

履き心地の良い靴

履き心地の良さにつながる作り方や考え方は様々。作り手も売り手もその考え方はきちんと伝えるべきですが、「こうあるべき」「こうでなければ」とガチガチに固めてしまっては革靴の楽しさが薄まってしまいます。

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足の後方をしっかり押さえて、指先には開放感を持たせる。

これがdelightful toolの考え方です。

 

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このあたりはしっかりホールドできるように。

 

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指周りは開放感があるように。

 

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ここは他の靴に比べると薄めの作りです。

既成の靴を履いて「踵周りが緩いな」「指先が詰まって嫌だな」といった経験がある方は、その違いを感じていただきやすいと思います。

ご興味が湧いたら是非お問い合わせください。「試しに履くだけ」もちろんOKです。お気軽にどうぞ!

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