2017年6月の営業スケジュール

大和市アトリエショップの営業スケジュールです。基本的には土日にアトリエショップをオープンいたします。ご来店前には予めご連絡をお願いいたします。

6月3日(土) 12:00 〜 17:00

6月4日(日) 13:00 〜 19:00

6月10日(土)・11日(日) 13:00 〜 19:00

6月17日(土)・18日(日) 13:00 〜 19:00

6月24日(土) 13:00 〜 19:00

6月25日(日) 休業

革の荒裁ち

日中の暑さがこたえます。今日の東京は、今年初の真夏日のようです。

冷房を使うのはちょっと…と思い、昨日は扇風機を回しながら革をカットしていました。

私が行うのは「荒裁ち」と言って、型紙に合わせておおよその形状に革をカットする工程。荒裁ちした革は、他の資材とまとめて神戸のANCHOR BRIDGEさんに送って製作を進めてもらいます。

荒裁ちとはいえ、革のコンディションを見ながら型紙を配置してカットする必要があります。

傷のある部分は避けなければいけませんので、カット前にあらかじめ印をつけておきます。

傷をチェックするとき、荒裁ちするとき。革の状態を確認しながらの作業では十分な光が必要です。照明だけでも何とかなるものの、できるだけ自然光が入る窓際で日中に作業しています。

窓際での作業は革の状態がしっかり確認できるのはもちろん、自然光を体で感じることができてなかなか良いものです。

コンセプト

製品、サービスのコンセプト。

「ストーリーとしての競争戦略」という本を読み返しながら、ずっと考えていました。

delightful toolのコンセプトは「生活道具」

やはりこれだと思っています。

 

色、形、素材に煌びやかさはありません。

ハレの日の一足ではなく、日常生活で履いていただいてこその一足です。

デザインや素材の組み合わせで履く人それぞれの生活に合わせた表情、履き心地の靴にできます。(できることに限りはありますが…)

 

「そんな靴、良いね」と思っていただけた方、是非アトリエショップに遊びにいらしてください。

見て、触って、履いて、生活道具としての靴を感じていただければ幸いです。

マッケイ製法×革底

delightful toolの革靴はマッケイ製法か9分仕立て(ハンドソーンウェルテッド製法)で作られています。

こちらの靴はマッケイ製法のプレーントゥ。私が数年履いている靴です。

 

底材はレザーソール。

マッケイ製法は中底(足の裏が触れるパーツ)、そこに折り込んだアッパー(足を覆う革)、本底(地面に触れるパーツ)を専用のミシンで直接縫い付けて接合します。

 

靴の中を覗き込むと、縫い目が見えます。

マッケイ製法で作られた靴は「軽い」「履き始めから屈曲性が良い」「すっきりした見た目」といった特長があります。

先日久しぶりにこの靴を履きまして、軽さや屈曲性の良さを改めて実感しました。それと革底が地面を捉える感覚も。良くも、悪くも…なのですが、マッケイ製法で作られた革底の靴は路面の状況をしっかり感じることができます。

この感覚は「マッケイ製法×革底」の組み合わせで得られたもの。マッケイ製法であっても縫い付ける底材がラバーであれば、地面を捉える感覚は変わってきます。

履き心地を決めるのは底材や製法単体ではなく、それらの組み合わせです。お好みの感覚、靴をお履きいただくシチュエーション。それぞれに応じた良い組み合わせをご提案できればと考えております。

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