ブラッシングを習慣に

汚れて、少しくたびれた靴。

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ここまで綺麗にするのは大変?

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そんなことはありません。今回使ったケア用品はブラシのみ。

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片足あたり30秒ほどシャカシャカとブラッシング。この革はオイルを多く含んでいることもあり、ブラシだけでここまで綺麗になりました。

革靴を手入れする際の基本はブラシです。「どんなブラシを使う?」「使い分けは必要?」といった疑問はとりあえず置いておきまして、靴を脱いだ後(靴を履いた時でも構いません)のブラッシングを習慣にしてください。それだけでも靴の表情は生き生きとするはずです。

どんなブラシを買うか悩んだ時は、豚毛のブラシを1本購入。これが私のお勧めです。このあたりの考え方は人それぞれですが、後々ブラシを買い足すにしても豚毛のブラシは無駄にはなりませんので。

カジュアルに革靴を履いて欲しい

昨日ブログの最後でお話した、カジュアルスタイルに革靴を合わせて欲しいと私が考える理由。

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それは革靴に親しみ、たくさん履いて欲しいからです。

革靴はカッチリ、フォーマルなアイテム。そのイメージが強ければ「スーツのときは革靴」「カジュアルにはスニーカーやワークブーツ」となりますよね。これではスーツを着ない人は革靴を履かなくなってしまう…と寂しい思いがありました。

革靴はスニーカーに比べれば履き心地は固く、扱いにくいと思われるかもしれません。しかし副資材など目に見えないところまで気を配って作られた革靴は、履き続けることで持ち主の足に馴染み、年月を重ねた革は良い味が出てきます。修理とケアを続けることで長く付き合えるのも革靴の魅力です。

こんな革靴の魅力に気づいてもらうには皆さんの日常に溶け込み、たくさん履いてもらうしかない。そんな思いで、カジュアルに合わせやすいバランスの革靴に仕上げています。これならデニムやチノパン、オックスフォードのボタンダウンシャツのように、皆さんの普段着として活躍してくれるはずだと。(素材の組み合わせ次第で、スーツに合わせていただけるようにもしています)

「カジュアル」の言葉にはこのような思いを込めております。「革靴のある生活って良いよね!」と共感してくれる方が少しずつでも増えてくれれば、本当に嬉しく思います。

カジュアルな革靴

delightful toolの革靴は、コンセプトの1つとして「カジュアルスタイルにも合わせやすいこと」を掲げています。

カジュアルスタイルで履く革靴のポイントは、適度な丸みとボリューム感だと考えています。

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ノーズ(先端)の長さも大切です。決して長すぎないように。

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たとえ黒の内羽根ストレートチップ(最もフォーマルと言われる靴のデザイン)であっても適度な丸みとボリューム感さえあれば、カジュアルスタイルに合わせても問題無いと思っています。

 

裾幅21センチほどのパンツに合わせて履くとこのようなバランスになります。(靴のサイズは25.5)

デニムに合わせて。

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ミリタリーパンツに合わせて。

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いかがでしょうか?

 

カジュアルスタイルは人それぞれ、また足のサイズも人それぞれ。delightful toolの考えるバランスは全ての方には当てはまりません。それでもデニムやチノ、はたまたミリタリーパンツに合わせた際、「良いな」と思っていただけるバランスには注意しています。

革靴をカジュアルに履くことに疑問を持たれた方も、サンプルシューズを履いて鏡を見てください。「意外と良いな」と感じていただければ幸いです。

私がカジュアルスタイルにも革靴を合わせて欲しいと考えるのは、実は色々と理由があるのですが…それはまたの機会にこちらのブログで書かせていただきます。

ハンドメイドとマシンメイド

「ハンドメイド」「マシンメイド」

革靴の世界では耳にする機会が多い言葉です。ハンドメイドは人の手で作る、マシンメイドは機械で作る。とはいえ実際は2つの要素が組み合わさり、形になっている靴がほどんどです。ですので100%ハンドメイドと言い切ることは難しいです。

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delightful toolでは人の手をかけつつ、機械もバランス良く使った靴作りを意識しています。

例えば靴を成形する作業(つり込み)は人の手を十分に加えることで、ベースになる型(木型)の曲面的なラインをしっかりと出す。造形としての綺麗さはもちろん、履き心地も良くなります。

縫う作業や削る作業は機械を使って効率良く。機械と上手く付き合うことでコストを抑え、価格面でのバランスも取れればと考えています。

靴のコンセプトや価格

delightful toolでは靴を中心とした日用品(現在はカットソー、皮革のメンテナンス用品など)を販売しております。

扱っている革靴はこのようなものです。

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「歩くための道具として機能的であること」「カジュアルスタイルにも合わせやすいこと」

約3年前から職人さんに協力してもらって企画、製作したオリジナルの靴です。非常にシンプルではありますが木型、革、底材、製法など、2つの条件をクリアできる良いバランスの組み合わせを意識しています。

現状ではこの靴を形にするための材料、職人さんが1足に携わる手間や時間、私が流通させられる足数などの兼ね合いで、マッケイ製法(靴の本体と底材を直接縫い合わせる、比較的シンプルな製法です)でご注文いただいても¥70,200(税込)の価格です。日用品、カジュアルと謳っておきながら、税込7万円は「国産」「マッケイ製法」といった条件では高めの価格設定です。しかし色々な靴に携わり、履き続けてきた中で「これだ」と納得できる形にはできたと思っています。

まだ名も知れぬお店、ブランドです。

靴を中心としたアイテムの特長やストーリーは、このブログで少しずつご紹介していきます。ブログをご覧いただければ「こんなブランド、お店なんだ」とご理解いただけるよう、日々更新しますのでよろしくお願いいたします。

もし興味をお持ちいただきましたら、一度お店に遊びに来てください。足の計測、試し履きだけでももちろんOKです。

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