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作り手が丁寧に作りこんだ道具を、使い手にきちんと伝え、届けます。

ダイナイトソール

「気温差5度で衣服一枚分」と言われているそうです。恥ずかしながら私は昨日流れていたラジオで初めて知りました。今日の東京、予報での最高気温は15度。外に一歩出ると、コートを一枚羽織って正解と思う寒さでした。

 

さて、昨日に続きオーダーシューズでお選びいただける底材のお話です。今回はこちらの靴に使われているダイナイトソール(ハルボロラバー社のスタッドソール)について。

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スタッドstudded(正確にはスタッデッド)ソールの名前通り、丸いポイントが点在しています。新品のうちは接地部分の面積が狭いため「ゴム底の割に滑るな」と感じられるかもしれませんが、しばらく履いて底が若干すり減ってくると落ち着くはずです。そこからがダイナイトソールの本領発揮でグリップも効いてきます。接地感は硬いものではなく、衝撃吸収にも優れています。

 

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またゴム底ながら見た目がすっきりと仕上がります。これもダイナイトソールの良さです。

 

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ヒール部分は独立しています。ある程度すり減ったところで、トップピースと呼ばれる部分のみの交換修理ができます。

「綺麗なバランスで靴をオーダーしたいけれど、革底(レザーソール)は滑るから…」とお考えであれば、ダイナイトソールは良い選択です。多くの革靴に採用されているのも納得の底材です。

※ダイナイトソールは底に縫いをかける際の兼ね合いで、マッケイ製法ではお選び頂けないことがあります。

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ビブラム社の2810ソール

革靴の履き心地、見た目の印象を左右する要素の一つが底材(ソール)です。

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今回はdelightful toolのオーダーシューズでお選びいただける底材をご紹介いたします。

 

いくつか種類がございますので、今回はこちらの靴に使われているビブラム社の2810という底材について。

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軽量性、柔軟性、耐久性を併せ持った底材です。履いた時に感じる軽さ、地面に足をついた感覚はスニーカーに近いと思います。このような感覚が誰にとっても正解ではありませんが、「軽くて柔らかい履き心地」を求められる方には最適な底材です。

 

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この底材にはGumlite(ガムライト)という素材が使われています。(Gumliteはビブラム社が開発した、従来のゴムより軽い発泡ゴム素材)

 

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ヒール部分は本体と一体成型になっています。ヒールのみを外して交換することができませんが、すり減った部分に対してスポンジなどの傾斜板を当てる修理はできます。

 

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真横から見るとこのようなバランスです。(靴本体と底材の間にはミッドソールを挟んでいます)ダイナイトなどのドレスシューズに合わせるラバーソールほどすっきりとはいきませんが、そこまで厚くもなりません。

 

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ビブラム2810は既成のプレーントゥにも採用しておりますので、在庫があるサイズに関してはソールの接地感をご確認いただけます。2810の履き心地を体感したことがない方、一度試してみてはいかがでしょうか。

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靴の印象を決める底周りの話

先日までオーダーシューズでお選びいただける革をご紹介してきました。同じ黒の革でも、NEW YORK、BELUGA、OLD ENGLANDのどれをお選びいただくかで仕上がる靴の印象はだいぶ変わります。オーダーをご検討される際には、お好みのスタイルやパンツの太さ、靴をお履きになるシチュエーションなど色々とお話をさせてください。お客様とイメージの共有がしっかりできていると、良い靴が出来上がりますので。

今回は靴の印象を決める、革以外の要素についてお話したいと思います。まずはこちらの画像。

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向かって右と左でだいぶ印象が違います。向かって左がスエード、右がオイルドレザーという質感が異なる革。靴のデザインも異なるのですが、注目するポイントを「靴のボリューム感」に絞ってみてください。この画像の靴は、向かって右も左もサイズは26。同じサイズです。(本来は同じ革で比較すべきところなのですが…)しかし実際は向かって右の方がボリューム感があり、ゴツい印象を受けるのではないでしょうか。

実はこのボリューム感の違いを(革以外の要素で)生み出しているのは「底周りの仕様」です。注目していただきたいのは、コバの張り出し具合。(底材のはみ出し具合と思ってください。コバというのは底材の側面部分を指します。)

 

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向かって右、オイルドレザー靴の拡大画像。

 

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向かって左、スエード靴の拡大画像。

オイルドレザーの方が張り出しが強いですね。ここの張り出しが強い靴は、他の条件(木型、革、サイズなど)が同じであっても見た目のボリューム感が出ます。またオイルドレザーの靴は、底周りをグルッと一周しているウェルトというパーツの形状が違います。

 

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オイルドレザーの靴は、ウェルトの形状がL字になっています。ストームウェルトと呼ばれるものです。

 

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スエード靴のウェルトは平らな形状。平ウェルトと呼ばれています。

一般的にはストームウェルトの方がボリュームが出ます。ストームウェルトは本来、水の染み込みを抑えるための機能的なパーツです。一方スエード靴に使われている平ウェルトは、コバの張り出し具合を加減することでスッキリも見せられますし、ボリュームを出すこともできます。このスエード靴は張り出しをそれほど強くしないように作ってもらっているので、画像のようなバランスに仕上がっています。

靴の底周りに関しては「どんな底材(ソール)を選ぶのか?」が見た目の印象を大きく変えるのは間違いありません。しかし今回ご紹介した「コバの張り出し」は実はなかなか影響が強く、靴の見た目を大きく左右します。靴屋さんに並んでいる靴や、電車内で座っている人の靴を良く観察してみてください。ボリュームがある靴はコバの張り出しが強いはずですし、スッキリ見える靴はコバの張り出しを抑えているはずです。

今回は見た目の印象を中心に底周りの仕様、コバの張り出しについてお話してきました。本来底周りの仕様は機能性があって、その結果として見た目の話になるのだと思います。見た目の話からだと順番が逆かなと思いもしましたが、革靴に関心を持ち始めた頃の私にとって「コバの張り出しで靴の印象ってこんなに変わるんだ!」という気づきは大きなものでした。そこでまずは見た目の話をさせていただきました。もちろん後日、底周りの機能性についてもお話します。

色々な革靴を見た時に「ああ、コバの張り出しってこういうことか」と感じていただければ嬉しいです。

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ゾンタのOLD ENGLAND

本日も革をご紹介いたします。ゾンタ社のOLD ENGLANDという革です。

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色は黒とキャメル。キメが細かく、非常に綺麗な革です。それでいてコシや表面(銀面)の強さがあります。

 

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こちらは黒。(製作事例:チャッカーブーツ

 

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こちらがキャメルです。(製作事例:プレーントゥ

OLD ENGLANDはこれまでご紹介してきたNEW YORKやBELUGAとは異なるタイプの革です。NEW YORKとBELUGAはタンニン鞣し、OLD ENGLANDはクロム鞣しと言って加工方法が違うのです。鞣しとは動物の皮を腐敗、硬化しないように加工する行程。その際に使う鞣し剤によってタンニン鞣しの革かクロム鞣しの革かに分けられます。(両方を合わせた、混合鞣しの革も存在します)

タンニン鞣しの革は変化や変色をしやすく、重量もあります。良くも悪くも革らしい革です。一方クロム鞣しの革は変化や変色の仕方は緩やかで、軽くて耐熱性も高いです。私の個人的な好みもありまして、delightful toolではタンニン鞣しの革を中心に揃えていますが、革靴を履くシチュエーションによってクロム鞣しの革が適していることも当然あります。OLD ENGLANDはそのようなことを考慮して、ラインナップに加えた革です。

 

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OLD ENGLANDの黒で製作したブーツがこちら。

綺麗な靴ではありますが、パリッとし過ぎないバランスに仕上がってくれたと思います。delightful toolの木型と基本デザインはカジュアル寄りなものですので、クロム鞣しの綺麗な革で作ってもバリバリの(?)ドレスシューズにはなりません。革の鞣しや特徴など、あまり深く考えずジーンズなどに合わせていただいてOKです。NEW YORKやBELUGAでは素朴過ぎる。もう少しパリッとした感じがほしいという方にとって、OLD ENGLANDは最適の革だと思います。

3日連続、革のご紹介をしてきました。どの革を使うかで靴の印象は大きく変わります。どのような服装、シチュエーションでその靴を履くかによってお勧めする革も変わってまいりますので、ご自身のイメージをぶつけていただければ幸いです。ぼんやりとしたイメージでも構いませんので。

 

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コンチェリア800のBELUGA

今朝は気温がぐっと下がりました。この時期に気温が下がると、中学時代の文化祭を思い出します。中学校の文化祭は10月末。準備から本番までの間に、少しずつ気温が下がり冬が近づいてくる。この感覚が好きでした。文化祭そのものというよりは、文化祭本番に向かう流れと季節の移り変わりの重なり方が好きだったのだと思います。

そんな肌寒い曇り空ではありましたが、店内の窓からは何とか薄日が差し込んでいたので午前中のうちに革の撮影をしました。

今回はコンチェリア800(イタリアのタンナーです)のBELUGAをご紹介します。

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型押しの革ですので、表面には凹凸があります。オーダーシューズでお選びいただける色は黒、茶、紺の3色です。

 

色と表面の質感です。

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こちらは黒。

 

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茶色はほどほどの赤味があります。

 

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紺は丁度良い青さだと思っています。

BELUGAは柔らかさにも注目していただきたい革です。靴に仕立てた際には、その柔らかさで足を優しく包み込んでくれます。柔らかい革ですが、適度な厚みもあるため強度の心配もありません。

 

先日ご紹介したこちらのサンプルシューズはBELUGAの茶色を使っています。

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つま先部分は型に沿わせて成形する際の兼ね合いで、凹凸の出方が弱くなります。

 

BELUGAの茶色は洋服とのコーディネートを楽しむには最適な革です。

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これからの季節ですと、ジーンズ、ボタンダウンシャツ、ツイードジャケットなどにBELUGA茶色の靴を合わせていただくと暖かみのあるコーディネートになると思います。さらに寒くなった時にはジャケットの中にベストやカーディガンを合わせて。冬本番にはその上にマウンテンパーカーを羽織る。完全に私好みですが、こんな合わせ方を楽しんでいただきたいです。もちろんもう少しドレスアップ、もしくはカジュアルダウンしたスタイルにも馴染んでくれる懐が深い革です。

店頭にはカットサンプルだけでなく、ロールの革もございます。実際の革を触って、BELUGAの質感を味わってみてください。

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