その人らしい一足を

昨日はアトリエショップを休業させていただき、浅草まで足を伸ばしてきました。

 

この金土日、浅草では「浅草A-round」という革とモノづくりに関する催しが行われています。台風の影響で本日のマーケットとツアーは中止となってしまったようですが、まちなかのスポット(各店・工場)などは開かれる可能性もあるとのことです。

私の目的は同じ会期で開催されていた革問屋さんのセール。良い革を何枚か見つけることができました。

 

浅草を出た後はオーダーフェアを覗くため、いつもお世話になっている眼鏡屋さんへ。

こちらでも良いものと巡り会うことができました。

最後の最後、フレームの色で悩んでいたところ店主さんから「こちらの方が寺田さんらしいですよ」の一言。「ああ、確かにこの色の方が自分っぽいな」と納得して決めることができました。

 

その人がそのモノを身につけることで「らしさ」がにじみ出るというのは大切なことだと思います。

delightful toolの革靴は限られた制約の中でのオーダー靴ではありますが、デザインや素材の組み合わせで様々な顔を見せてくれます。

それこそシンプルなプレーントゥであっても、選ぶ革の光沢感、質感、厚みなどでガラリと顔つきが変わります。

せっかくのオーダー靴です。その人らしさのある一足に仕上がるよう、みなさまと色々なお話ができればと思います。

PATMOS

今日は久しぶりの晴れ。

明日からはまた雨が続きそうですが、束の間であっても太陽の光を浴びるのは嬉しいものです。自宅前の路面が乾いたおかげで、落ち葉の掃き掃除もできました。

こちら、悪天候続きで中々写真が撮れなかったため紹介が遅れていた革です。

トルコのタンナーが手がけている革でPATMOSと言います。色はボルドーです。

厚みは1.3~1.4ミリほどありますが、柔らかくしっとりしています。レディスを含め、プレーントゥにすると良い一足になりそうです。

いつもお世話になっている革屋さんにサンプルとして入ってきていたものでして、在庫はこちらの1枚のみ。小さい革ですので、取れる足数も少なめです。(小さめサイズで何とか2足くらいでしょうか…)

アトリエショップでは端切れではなく、革を1枚でお見せすることができます。

ご興味のある方は是非お問い合わせください。採寸や試し履き、革などの見学だけでも承っておりますので。

2017年10月の営業スケジュール

大和市アトリエショップの営業スケジュールです。基本的には水曜日と土曜日にアトリエショップをオープンいたします。ご来店前には予めご連絡をお願いいたします。

10月7日(土) 13:00 〜 19:00

10月11日(水) 13:00 〜 19:00

10月14日(土) 13:00 〜 19:00

10月18日(水) 13:00 〜 19:00

10月21日(土) 休業

10月25日(水) 休業

10月28日(土) 13:00 〜 19:00

三日間のオーダー会終了

仲町台Euphonicaさんでの三日間のオーダー会、無事に終了いたしました。

初日、曇り後雨。二日目、強い雨。三日目、真夏のような快晴。台風の影響で劇的な空模様の変化でした。

足元の悪い中、暑い中、このオーダー会を楽しみに足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。

 

入り口横のサインは店主井本さんの直筆。

 

自然光が差し込む気持ち良いスペース。良い場所に靴を並べていただきました。

 

快晴の三日目。真夏のような日差しでした。

この三日間、沢山のお客様とお話できました。嬉しいお言葉、貴重なご意見を頂きました。

ご来店いただいたお客様、貴重な出会いの場を作っていただいた店主の井本さん、本当に感謝しております。

ご注文いただいた靴はしっかり製作を進めてまいりますので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。

次にEuphonicaさんで皆様とお会いする時には、もっと革靴を楽しんでいただけるよう私もdelightful toolも成長していければと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

オーダーの流れ

来週末は仲町台のEuphonicaさんにお邪魔して、オーダー会を開催させていただきます。

Euphonicaさんのサイト経由でこちらのブログをご覧になっている方もいらっしゃるかと思いますので、今回はオーダーの流れをお伝えいたします。

まずは足の計測です。足の長さ、周り寸法などを測ります。

計測したデータや足の形状を元に、サンプルシューズ(メンズサイズ230〜290、レディスサイズ220〜255)を履いていただきます。

こちらのサンプルシューズは外を歩いていただくこともできます。シワが入ることを気にする必要もございませんので、遠慮なく店外を歩いて履き心地を確認してください。

「250だと小指が当たる。255だと指回りは良いけれど、カカトや甲周りが緩い。」

このような状態の場合は、”乗せ甲”といった調整を木型に施してから製作することができます。(このケースだと250の小指部分に乗せ甲をします)

画像のように足が当たる部分に革を当てることで、完成した靴の該当部分にゆとりを持たせることができます。乗せ甲による調整を施してもアップチャージはかかりません。

次にデザインを選んでいただきます。丈が短い靴の基本デザインは3種類です。
(2024年4月から、メンズにUチップが加わりました)

プレーン

パンチドキャップ(つま先切り返し部分の穴飾りは無しにもできます)

ウィングチップ(こちらも穴飾り無しができます)

デザインと同時に靴の製法、使う革底材についてもお話を伺います。

靴の製法はマッケイ製法(もしくはマッケイ+セメント製法)、グッドイヤーウェルト製法、ハンドソーンウェルト製法の3つからお選びいただきます。
製法は履き心地だけでなく、完成した靴の見た目にも大きく影響します。また製法によって使える底材も変わってきますので、「製法」「革」「底材」については同時にお話できればと思います。

靴の製法が確定すると基本価格が決まります。

マッケイ製法が¥86,900、グッドイヤーウェルト製法が¥102,300、ハンドソーンウェルト製法が¥115,500です。
革の種類によってアップチャージが発生しますが、基本価格のままオーダーできる革も多数ご用意しております。

プレーン、パンチドキャップ、ウィングチップはブーツでのオーダーも可能です。

(画像左がパンチドキャップ、右がウィングチップのブーツ)

ブーツの場合は基本価格にアップチャージが発生します。(革の種類によって金額は変わります)

ブーツにはもう一型チャッカーブーツもございます。

こちらに過去の製作事例をまとめておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。仕上がりのイメージがつかみやすくなると思います。

お渡しまでの期間はおよそ4ヶ月です。

以上がオーダーの流れですが、足の計測とサンプルシューズの試し履きだけでも遠慮なくお声掛けください。できるだけ多くの方にdelightful toolの靴の履き心地を体験していただければ幸いです。

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