delightful tool

作り手が丁寧に作りこんだ道具を、使い手にきちんと伝え、届けます。

コンビのキャップトウ

先日お客様にお渡ししたコンビのキャップトウです。革はエルバマットのオリーブとニューヨークのチョコを組み合わせました。

 

つま先、かかと周りはエルバマットのオリーブ。

 

羽根(靴ひもを通す部分)はニューヨークのチョコです。外ハトメは真鍮生地のものを使いました。

 

底付けはマッケイ+セメント製法。靴本体と縫われている中板というパーツは革で、本底はビブラム2060ソールのベージュです。革の中板は元の色を生かした仕上げ(生地仕上げと言います)を施しました。本底の色と相まって軽くカジュアルな印象です。

 

お手持ちの革靴が沢山あって、一味違った靴をご希望の方はこのようなコンビシューズもお勧めです。ご注文いただいたN様もあらゆる革靴を楽しまれている方でした。

今回はN様のご自宅にお送りしての納品でしたが、日々履いてくださっているようで安心しました。

ボリュームがありつつ、すっきりも見える。非常に面白い一足に仕上がり、オーダーを受ける側としても非常に勉強になりました。末長くお付合いいただければ幸いです。この度はご注文いただき、誠にありがとうございました。

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エルバマットのパンチドキャップトウ

こちらは先日お客様にお渡しした黒のパンチドキャップトウです。製法は9分仕立て、革はエルバマットのブラックを使いました。

 

つま先の穴飾りは大小の組み合わせ、親子穴です。

 

ツヤ消しのハトメ。エルバマットと非常に相性が良い質感です。

 

底周りはストームウェルトにビブラムの700ソール。多少の悪天候、悪い路面でも気にせず歩ける仕様です。

ご注文いただいたF様は以前既製ラインのプレーントウも購入されています。その履き心地とデザインをベースに「ここをもう少し…」と革や底周りの仕様を決めていきました。

 

小指と親指先端に少しゆとりを持たせるため、乗せ甲による木型の調整もしております。

F様には仕上がり、フィッティングともにお気に召していただけまして、お渡しした靴をそのまま履いて帰路につかれました。その後メールで履きおろしは上々であったことを確認できまして、安心しました。

とはいえ革靴は履き始めてからがスタートです。少しずつ足に馴染み、F様の足元をしっかり支える一足になってくれればと思っております。この度はご注文いただき、誠にありがとうございました。

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オーダーの流れ

来週末は仲町台のEuphonicaさんにお邪魔して、オーダー会を開催させていただきます。

Euphonicaさんのサイト経由でこちらのブログをご覧になっている方もいらっしゃるかと思いますので、今回はオーダーの流れをお伝えいたします。

まずは足の計測です。足の長さ、周り寸法などを測ります。

 

計測したデータや足の形状を元に、サンプルシューズ(サイズ23〜27)を履いていただきます。

こちらのサンプルシューズは外を歩いていただくこともできます。シワが入ることを気にする必要もございませんので、遠慮なく店外を歩いて履き心地を確認してください。

 

「25だと小指が当たる。25.5だと指回りは良いけれど、カカトや甲周りが緩い。」

このような状態の場合は、”乗せ甲”といった調整を木型に施してから製作することができます。(このケースだと25の小指部分に乗せ甲をします)

画像のように足が当たる部分に革を当てることで、完成した靴の該当部分にゆとりを持たせることができます。乗せ甲による調整を施してもアップチャージはかかりません。

 

次にデザインを選んでいただきます。丈が短い靴の基本デザインは3種類です。

プレーン

 

パンチドキャップ(つま先切り返し部分の穴飾りは無しにもできます)

 

ウィングチップ(こちらも穴飾り無しができます)

 

デザインと同時に靴の製法使う革底材についてもお話を伺います。

靴の製法は9分仕立てかマッケイ製法(もしくはマッケイ+セメント製法)の2つからお選びいただきます。製法は履き心地だけでなく、完成した靴の見た目にも大きく影響します。また製法によって使える底材も変わってきますので、「製法」「革」「底材」については同時にお話できればと思います。

靴の製法が確定すると基本価格が決まります。

9分仕立てが¥97,200(税込)、マッケイ製法が¥70,200(税込)です。ブーツや穴飾りの装飾を施さなければこの価格からアップチャージはございません。

装飾を施す場合のアップチャージは¥2,700(税込)や¥4,860(税込)です。

 

プレーン、パンチドキャップ、ウィングチップはブーツでのオーダーも可能です。

(画像左がパンチドキャップ、右がウィングチップのブーツ)

ブーツの場合は基本価格にプラス¥5,400(税込)です。

 

ブーツにはもう一型チャッカーブーツもございます。

 

こちらに過去の製作事例をまとめておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。仕上がりのイメージがつかみやすくなると思います。

お渡しまでの期間はおよそ3ヶ月です。年内にはお渡しできるかと思いますので、よろしくお願いいたします。

以上がオーダーの流れですが、足の計測とサンプルシューズの試し履きだけでも遠慮なくお声掛けください。できるだけ多くの方にdelightful toolの靴の履き心地を体験していただければ幸いです。

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乗せ甲による木型の補正

木型の補正について。1月にも同じような記事を書いていたのですが、半年以上経ちましたので改めて。

delightful toolで行っている木型の補正方法は「乗せ甲」と呼ばれるものです。

乗せ甲による補正は「この部分にもう少しゆとりがあればストレスなく履ける」といった状況の時に行います。

例えば木型(右足)にこのように革を当てれば、

 

完成した靴の小指周辺にゆとりができます。

 

このように革を当てれば、

 

親指の先端周辺にゆとりができます。

「サイズ26だと指周りのストレスは無いけれど、踵から甲周りのフィッティングが甘い。サイズ25.5だと踵から甲周りはぴったりだけれど、親指と小指が少し当たってしまう。」

このような状況ですと、上記のように乗せ甲を行うことになります。

乗せ甲を行うかどうかは計測をして、サンプルシューズで外を歩いていただいてから決めます。

既製品の靴を買うと、いつも小指が当たる。いつも親指が当たる。

普段革靴を履いて感じるポイントをお伝えいただくことで、適切な補正を行うことができます。いつも感じているお困りごと。どんどんぶつけていただければ幸いです。

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型押し革、紺色のプレーントゥ

こちらは実姉がオーダーしてくれた靴です。通常の木型(メンズ用)サイズ23で製作しました。

 

甲革に使用したのはイタリア製の型押し革、BELUGAのネイビー。

つま先と踵部分は型押しの出方が薄くなっています。これは靴として成形する際(つり込む際)に、革が強めに引かれる部分だからです。

 

靴ひもは革と同色に。ひもを通す穴の仕様は裏ハトメでシンプルにしました。

私が色々な服装で合わせやすく履きやすいと思う仕様にしましたので、姉も上手く活用してくれると思います。こんな時、ファッションの好みが似ていることは役に立ちますね。

プレーントゥとBELUGAのネイビー、予想以上に良い組み合わせでした。男性でも女性でも使いやすいバランスとしてお勧めします。

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