乗せ甲による木型の補正
2017.08.23 wednesday
木型の補正について。1月にも同じような記事を書いていたのですが、半年以上経ちましたので改めて。
delightful toolで行っている木型の補正方法は「乗せ甲」と呼ばれるものです。
乗せ甲による補正は「この部分にもう少しゆとりがあればストレスなく履ける」といった状況の時に行います。
例えば木型(右足)にこのように革を当てれば、
完成した靴の小指周辺にゆとりができます。
このように革を当てれば、
親指の先端周辺にゆとりができます。
「サイズ26だと指周りのストレスは無いけれど、踵から甲周りのフィッティングが甘い。サイズ25.5だと踵から甲周りはぴったりだけれど、親指と小指が少し当たってしまう。」
このような状況ですと、上記のように乗せ甲を行うことになります。
乗せ甲を行うかどうかは計測をして、サンプルシューズで外を歩いていただいてから決めます。
既製品の靴を買うと、いつも小指が当たる。いつも親指が当たる。
普段革靴を履いて感じるポイントをお伝えいただくことで、適切な補正を行うことができます。いつも感じているお困りごと。どんどんぶつけていただければ幸いです。
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木型の補正
2017.01.04 wednesday
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
関東では晴天が続き、革靴を気持ち良く履くことができています。ありがたいことです。
2017年1回目のブログは木型についてのお話です。
delightful toolの靴は足を計測してから1足ずつ製作しますので、ベースとなる木型を補正することもあります。
補正する際はこのように木型に革を当てます。例えば「サイズ25だと小指が少し当たるけれど、25.5にサイズを上げると全体的に緩くなる」といった状況でこの調整を行います。25の木型の小指部分に革を当てることで、完成した靴の小指周りには少しのゆとりができます。これが「乗せ甲」と呼ばれる木型の補正方法です。
delightful toolではこの乗せ甲での補正のみ行っております。木型を削るといった方法もありますが、乗せ甲以外の補正は最終価格がある程度上がってしまいます。ベースとなる木型のバランス、価格面を考慮して乗せ甲のみに絞り込んでいます。
足の計測、外で履けるサンプルシューズの試し履き、乗せ甲での木型補正、ANCHOR BRIDGEでの製作…全ての流れが、お客様にとっての良い一足につながればと思っております。
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