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作り手が丁寧に作りこんだ道具を、使い手にきちんと伝え、届けます。

リッジウェイソール

オーダーシューズでお選びいただける底材のご紹介、第3回です。今回はハルボロラバー社のリッジウェイソール。

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独特のパターンに見覚えがある方もいらっしゃるかと思います。ヨーロッパのカジュアルな雰囲気の革靴によく使われている、定評あるゴム底です。安定したグリップ力、耐久性、柔軟性。ダイナイトソールに比べるとボリュームは出ますが、そこまでハードな印象はありません。

 

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真横から見るとこのようなバランスです。もっとボリュームが必要な場合は、ミッドソールというパーツを靴本体と底材の間に挟む方法(ダブルソール仕様)があります。

 

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リッジウェイもヒールは独立しています。昨日のダイナイトソールと同様に、トップピースの交換修理が可能な構造です。

リッジウェイソールはdelightful toolの木型やデザインへの馴染みが良く、9分仕立ての際は特にお勧めです。画像のブーツはサイズ26ですので、サイズが合う方は是非リッジウェイソールの履き心地をお試しください。

※靴のサイズ、製法によってはリッジウェイソールがお選び頂けないこともございます。

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ダイナイトソール

「気温差5度で衣服一枚分」と言われているそうです。恥ずかしながら私は昨日流れていたラジオで初めて知りました。今日の東京、予報での最高気温は15度。外に一歩出ると、コートを一枚羽織って正解と思う寒さでした。

 

さて、昨日に続きオーダーシューズでお選びいただける底材のお話です。今回はこちらの靴に使われているダイナイトソール(ハルボロラバー社のスタッドソール)について。

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スタッドstudded(正確にはスタッデッド)ソールの名前通り、丸いポイントが点在しています。新品のうちは接地部分の面積が狭いため「ゴム底の割に滑るな」と感じられるかもしれませんが、しばらく履いて底が若干すり減ってくると落ち着くはずです。そこからがダイナイトソールの本領発揮でグリップも効いてきます。接地感は硬いものではなく、衝撃吸収にも優れています。

 

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またゴム底ながら見た目がすっきりと仕上がります。これもダイナイトソールの良さです。

 

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ヒール部分は独立しています。ある程度すり減ったところで、トップピースと呼ばれる部分のみの交換修理ができます。

「綺麗なバランスで靴をオーダーしたいけれど、革底(レザーソール)は滑るから…」とお考えであれば、ダイナイトソールは良い選択です。多くの革靴に採用されているのも納得の底材です。

※ダイナイトソールは底に縫いをかける際の兼ね合いで、マッケイ製法ではお選び頂けないことがあります。

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ビブラム社の2810ソール

革靴の履き心地、見た目の印象を左右する要素の一つが底材(ソール)です。

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今回はdelightful toolのオーダーシューズでお選びいただける底材をご紹介いたします。

 

いくつか種類がございますので、今回はこちらの靴に使われているビブラム社の2810という底材について。

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軽量性、柔軟性、耐久性を併せ持った底材です。履いた時に感じる軽さ、地面に足をついた感覚はスニーカーに近いと思います。このような感覚が誰にとっても正解ではありませんが、「軽くて柔らかい履き心地」を求められる方には最適な底材です。

 

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この底材にはGumlite(ガムライト)という素材が使われています。(Gumliteはビブラム社が開発した、従来のゴムより軽い発泡ゴム素材)

 

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ヒール部分は本体と一体成型になっています。ヒールのみを外して交換することができませんが、すり減った部分に対してスポンジなどの傾斜板を当てる修理はできます。

 

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真横から見るとこのようなバランスです。(靴本体と底材の間にはミッドソールを挟んでいます)ダイナイトなどのドレスシューズに合わせるラバーソールほどすっきりとはいきませんが、そこまで厚くもなりません。

 

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ビブラム2810は既成のプレーントゥにも採用しておりますので、在庫があるサイズに関してはソールの接地感をご確認いただけます。2810の履き心地を体感したことがない方、一度試してみてはいかがでしょうか。

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靴の印象を決める底周りの話

先日までオーダーシューズでお選びいただける革をご紹介してきました。同じ黒の革でも、NEW YORK、BELUGA、OLD ENGLANDのどれをお選びいただくかで仕上がる靴の印象はだいぶ変わります。オーダーをご検討される際には、お好みのスタイルやパンツの太さ、靴をお履きになるシチュエーションなど色々とお話をさせてください。お客様とイメージの共有がしっかりできていると、良い靴が出来上がりますので。

今回は靴の印象を決める、革以外の要素についてお話したいと思います。まずはこちらの画像。

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向かって右と左でだいぶ印象が違います。向かって左がスエード、右がオイルドレザーという質感が異なる革。靴のデザインも異なるのですが、注目するポイントを「靴のボリューム感」に絞ってみてください。この画像の靴は、向かって右も左もサイズは26。同じサイズです。(本来は同じ革で比較すべきところなのですが…)しかし実際は向かって右の方がボリューム感があり、ゴツい印象を受けるのではないでしょうか。

実はこのボリューム感の違いを(革以外の要素で)生み出しているのは「底周りの仕様」です。注目していただきたいのは、コバの張り出し具合。(底材のはみ出し具合と思ってください。コバというのは底材の側面部分を指します。)

 

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向かって右、オイルドレザー靴の拡大画像。

 

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向かって左、スエード靴の拡大画像。

オイルドレザーの方が張り出しが強いですね。ここの張り出しが強い靴は、他の条件(木型、革、サイズなど)が同じであっても見た目のボリューム感が出ます。またオイルドレザーの靴は、底周りをグルッと一周しているウェルトというパーツの形状が違います。

 

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オイルドレザーの靴は、ウェルトの形状がL字になっています。ストームウェルトと呼ばれるものです。

 

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スエード靴のウェルトは平らな形状。平ウェルトと呼ばれています。

一般的にはストームウェルトの方がボリュームが出ます。ストームウェルトは本来、水の染み込みを抑えるための機能的なパーツです。一方スエード靴に使われている平ウェルトは、コバの張り出し具合を加減することでスッキリも見せられますし、ボリュームを出すこともできます。このスエード靴は張り出しをそれほど強くしないように作ってもらっているので、画像のようなバランスに仕上がっています。

靴の底周りに関しては「どんな底材(ソール)を選ぶのか?」が見た目の印象を大きく変えるのは間違いありません。しかし今回ご紹介した「コバの張り出し」は実はなかなか影響が強く、靴の見た目を大きく左右します。靴屋さんに並んでいる靴や、電車内で座っている人の靴を良く観察してみてください。ボリュームがある靴はコバの張り出しが強いはずですし、スッキリ見える靴はコバの張り出しを抑えているはずです。

今回は見た目の印象を中心に底周りの仕様、コバの張り出しについてお話してきました。本来底周りの仕様は機能性があって、その結果として見た目の話になるのだと思います。見た目の話からだと順番が逆かなと思いもしましたが、革靴に関心を持ち始めた頃の私にとって「コバの張り出しで靴の印象ってこんなに変わるんだ!」という気づきは大きなものでした。そこでまずは見た目の話をさせていただきました。もちろん後日、底周りの機能性についてもお話します。

色々な革靴を見た時に「ああ、コバの張り出しってこういうことか」と感じていただければ嬉しいです。

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