革底(レザーソール)
2016.11.11 friday
本日は底材紹介の第6回。革底(レザーソール)です。
delightful toolでは、比較的返りが良いイタリア製の革底を使用しています。
画像の通り「これぞ革靴!」と感じさせる綺麗な仕上がりが、革底が持つ最大の魅力だと思います。
あらかじめ入れた切り込みの中に底縫いをかけることで、縫い糸は露出しない仕様。(メス入りのマッケイ製法)
ヒールのトップピースは革とゴムのコンビタイプ。クサビ型、ダヴテイルと呼ばれる形状のトップピースをつけています。(ゴムのみのトップピースもお選びいただけます)
グリップ力や耐摩耗性、クッション性であれば、革底よりもゴム底やスポンジ底の方が優れています。それでも現代の革靴に革の底材が使われているのは、ゴム底やスポンジ底では出せない「革靴らしさ」「革靴の良い緊張感」を生み出せるからだと考えています。以前お客様から「革底の靴で歩いた時、コツコツという音で背筋が伸びる」といったお話を伺った時には、非常に納得できました。
やはり大切なのは、その靴を履くシチュエーション。普段履きとはいえ、仕事でビシッと履く革靴であれば革底を選ぶのも良いですね。
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ビブラム社の2060ソール
2016.11.01 tuesday
こんなにすっきりした「雨のち晴れ」ってあるのだろうかと嬉しくなります。気持ちの良い午後です。
今回は底材紹介の第4回。ビブラム社の2060ソールです。
スポンジソールのため厚みがあっても軽く、クッション性が高い底材。もう少しカジュアル色が強い靴に使われることが多いかと思いますが、このサンプルシューズは「靴本体とのギャップが楽しいかな」と考えてこのような組み合わせになっています。
真横から見ると、この底材が持つボリューム感がわかりやすいです。この2060にはよく似た見た目の2021という底材があるのですが、実はそちらに比べればすっきりしています。
ヒール部分は本体と一体成型のユニットソールです。
2060ソールはデザインや革との合わせ方次第で、「外し」「遊び」の色が出ます。ちょっと変化球のカジュアル靴をご希望でしたら、特にお勧め。もちろん機能面でも安心の底材ですので、気になる方は店頭でご相談ください。
オーダーシューズでお選びいただける底材のご紹介は今回で一区切りとさせていただきます。あと2つご紹介する予定の底材があるのですが、そちらはまだサンプルが届いておりませんので。サンプルの到着まで、もうしばらくお待ちください。
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ダイナイトソール
2016.10.30 sunday
「気温差5度で衣服一枚分」と言われているそうです。恥ずかしながら私は昨日流れていたラジオで初めて知りました。今日の東京、予報での最高気温は15度。外に一歩出ると、コートを一枚羽織って正解と思う寒さでした。
さて、昨日に続きオーダーシューズでお選びいただける底材のお話です。今回はこちらの靴に使われているダイナイトソール(ハルボロラバー社のスタッドソール)について。
スタッドstudded(正確にはスタッデッド)ソールの名前通り、丸いポイントが点在しています。新品のうちは接地部分の面積が狭いため「ゴム底の割に滑るな」と感じられるかもしれませんが、しばらく履いて底が若干すり減ってくると落ち着くはずです。そこからがダイナイトソールの本領発揮でグリップも効いてきます。接地感は硬いものではなく、衝撃吸収にも優れています。
またゴム底ながら見た目がすっきりと仕上がります。これもダイナイトソールの良さです。
ヒール部分は独立しています。ある程度すり減ったところで、トップピースと呼ばれる部分のみの交換修理ができます。
「綺麗なバランスで靴をオーダーしたいけれど、革底(レザーソール)は滑るから…」とお考えであれば、ダイナイトソールは良い選択です。多くの革靴に採用されているのも納得の底材です。
※ダイナイトソールは底に縫いをかける際の兼ね合いで、マッケイ製法ではお選び頂けないことがあります。
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ビブラム社の2810ソール
2016.10.29 saturday
革靴の履き心地、見た目の印象を左右する要素の一つが底材(ソール)です。
今回はdelightful toolのオーダーシューズでお選びいただける底材をご紹介いたします。
いくつか種類がございますので、今回はこちらの靴に使われているビブラム社の2810という底材について。
軽量性、柔軟性、耐久性を併せ持った底材です。履いた時に感じる軽さ、地面に足をついた感覚はスニーカーに近いと思います。このような感覚が誰にとっても正解ではありませんが、「軽くて柔らかい履き心地」を求められる方には最適な底材です。
この底材にはGumlite(ガムライト)という素材が使われています。(Gumliteはビブラム社が開発した、従来のゴムより軽い発泡ゴム素材)
ヒール部分は本体と一体成型になっています。ヒールのみを外して交換することができませんが、すり減った部分に対してスポンジなどの傾斜板を当てる修理はできます。
真横から見るとこのようなバランスです。(靴本体と底材の間にはミッドソールを挟んでいます)ダイナイトなどのドレスシューズに合わせるラバーソールほどすっきりとはいきませんが、そこまで厚くもなりません。
ビブラム2810は既成のプレーントゥにも採用しておりますので、在庫があるサイズに関してはソールの接地感をご確認いただけます。2810の履き心地を体感したことがない方、一度試してみてはいかがでしょうか。
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